2013年1月22日火曜日

毛越寺二十日夜祭にいってまいりました☆

二十日夜祭は、午後3時に常行堂の御本尊の宝冠阿弥陀如来と、その奥殿に祀られている摩多羅神に花や野菜をお供えをする献膳式で始まります。

                                                 



                   行事内容は・・・
                   15時    献膳式
                   16時    常行三昧供
                   18時    後夜作法
                   19時30分 献膳行列 平泉駅前出発
                   20時    献膳行列 山門到着
                   21時    延年の舞奉納

                  と、このようなスケジュールで行われました。





 
                    献膳行列出発前の平泉駅前



                     平泉駅前のロータリーをぐるっとまわり、先頭は最後の行列を待ちます。
                                    皆がそろい、毛越寺へ行列は出発します。


お客さまより、「たいまつに火がともってっているのと、ともっていないものの違いは・・・?」と、
ご質問がございました。

回答:献膳行列の先頭のたいまつがともります。行列の、こちらが先頭ですよ~との合図です。先頭のたいまつに続いて、あとの行列は毛越寺まで続いていきます。毛越寺につきますと、山門前ですべてのたいまつに火がともります。
    





       さて、19時30分からの献膳行列を駅前で見送り、私達も、いざ毛越寺へ出発です!!
       延年の舞奉納を最後まで見たい!!との気持ちいっぱいで、
 二十日夜祭の夜の寒さにも負けぬよう、服もしっかり、いっぱい!着込みました・・・モコモコ。

(皆様、お越しの際は、二十日夜祭は夜中まで行われますので、手袋・お帽子、暖かくしていらしてくださいね。)


              ちょっと先回りして、行列を山門まえで待ってみました。
           
               しばらくすると、山門前には、先頭行列が到着し、
         先頭以外のたいまつにもこちらで火をともしていき、山門をくぐっていきます。
             


                山門をくぐると、目の前には本堂がございます。
              お寺の中では、二十日夜祭の歌が流れておりました。
               (ますます、お祭りの雰囲気がただよいますね♪)

                 
                  山門を、行列がくぐり、皆の掛け声とともに、
      いよいよ、火のともった、たいまつとたいまつが重なり合ったり、受けあったりします。






      こちらは、毛越寺庭園の大泉が池を右回りでまわり、常行堂へ向かいます。
      私達はその逆回りをして、反対側から行列を見守りながら、先回りしました。


           大泉が池には氷が張り、その上に真っ白な雪が白く敷きわたり、

                   雪はすべての光を優しく包みます。      
             遠くでは、たいまつの炎が、静かな真っ暗な夜空の世界と、
                  地上の雪の白さとの境界をつくりだし、
                一面に幻想的な世界を優しくつくりだします。


            


         常行堂前に行列が到着すると、たいまつを交差させ下におろし、
                      その上を鬼子と呼ばれる3~7歳児を背負ったお父さん達が
                                  火の上を一生懸命に駆け抜けていきます。
         (前から見ると鬼子がお父さんの頭の上からピョコピョコ♪顔出します。)




                      こちらは・・・鬼子の後ろ姿・・・
    健康に育ちますように・・・と大事そうにお父さんがおんぶしてる姿が心あたたまります。

             と、ほころんでる間に、蘇民袋の争奪が始まりました!!!
   赤色は厄年の方々で、その周りを黄色のはちまきの方々が倒れないように見守ります。
                一気に、その周りはギュウギュウになります!
        (お子様をお連れの方々は離れて見守りいただくとよろしいかと思います。)
蘇民袋はこちらの方が勝ち取りました!!高舘講の方です!!
みんなで拍手!!!

              その後は、みんなが待ちに待っていた、餅撒きです!
             餅だけの袋と、餅と・・・が、入ってる袋があります。
             何が入っているかは、拾った方のお楽しみですね☆

             お帽子や持ってきた袋でキャッチする方、
   手でバシッ!とキャッチする方、色々でした。

私は・・・点々と跳ねて下に落ちたものを、ギュウギュウの中潜ってやっとのことで拾えました。
ここまできたら!拾いたいですよね!!

こちらは、行列で使ったたいまつです。黒く焦げが付いたのを選び、持ち帰りいただきますと、
火の神様とのことで、火伏せになるそうです。
小さくちぎってっていっても大丈夫だそうです。


            21時近くにはあたりも静まり、常行堂では片付けがはじまり、
                  延年の舞奉納の準備になります。
             中には約100人弱の方々が座って見ることができます。

                 こちらを目的でいらっしゃる方も多いです。
                    二十日夜祭の「延年の舞」は、
                  お祭りなどで舞わられる舞とは違い、
                    披露される舞ではなく、
            一年に一度の二十日夜祭の時のみに奉納される舞になります。

深夜24時頃まで「延年の舞」の奉納は行われ、
帰る頃には、常行堂前も静まりかえります。



二十日夜祭の最後、そして、一日の終わりを「延年の舞」の奉納で迎え、
静まりかえった帰り道、今年一年の過ごし方をふと思い描いたり、思い直してしまうような、
心静かな夜となりました。


何度かいらっしゃってる方々、私も・・・二十日夜祭の魅力と出会いました。
そして、まだお越しでない方も、是非、二十日夜祭に一度いらしてみてはいかがですか☆






2013年1月17日木曜日

達谷窟毘沙門堂でどんと祭が行われました

1月14日夜、達谷西光寺のどんと祭へお邪魔しました。



夜の毘沙門堂は、普段見る姿とはまた違った美しさ。
ちらつく雪と相まってとても幻想的でした。

どんと祭が始まる前に毘沙門堂へおまいりさせていただき、
おみくじを引いてみますと・・・

「小吉」でした。

和やかな心を持ち、人に尽くしなさい。
そういう言葉が記してありました。

・・・頑張ります。


間もなく神事がはじまりました。


節のついたような独特な読経に寒さを忘れてじっと聞き入ってしまいました。
おみくじの言葉どおり、心が穏やかになるようです。

また時折お経の中に「坂上田村麻呂公」、毘沙門天を指す「多聞天」と聞こえます。
・・・これは達谷窟ならでは。
大変興味深いですね。

そして集められた正月飾りや古い御札等に火が入り焚かれます。
煙を仰ぎ見ながら1年の息災を祈りました。


神事がおわって御札をいただき、御供所の直会にて厄払いのあら汁をいただきました。
身も心もぽかぽかに温まりました。
ありがとうございます!




皆様にとりましてもよいお年になりますように。


雪に映える朱の毘沙門堂は今の時期しか見られません。
皆様是非お越しください。