2013年8月26日月曜日

毛越寺の萩が咲き始めています

施餓鬼会が終わり、
朝晩は時折少しひんやりした、初秋を感じさせる風が吹くようになりました。

間もなく「萩まつり」のはじまる毛越寺の萩の様子です。
 
 
 
淡いピンクと紫のグラデーションが綺麗ですね。
毛越寺境内に植えられている萩は、ミヤギノハギ、シロバナハギ、ヤマハギの3種類で
計500株ほどあるのだそうです。
 
それぞれの萩、一体どう違うのでしょうか・・・
 
「花より団子」派の私にはさっぱりわかりません。
そこでちょっと調べてみました。
 
シロバナハギはその名のとおり白い花が咲くとのこと。
これはお花に疎い私でもわかりやすいです。
 
おとなり、宮城県の県花で県章のモチーフでもあるミヤギノハギ。
そして残るヤマハギ。
この2つはどちらも紅紫色をしています。
 
これは単純に色では見分けがつかないですね。
そこで見分け方を調べていきました結果、
葉先の形だとか花序の長さ等々たくさんあるようなのですが、
一番団子派にわかりやすそうなのは
 
ヤマハギは枝がしだれない。枝に毛がない。
ミヤギノハギは枝がしだれる。全体に毛がある。
 
・・・これだと思います。
とりあえず今度これをポイントに見てくることにしましょう。
 
ついでに花言葉を調べてみました。
 
ハギの花言葉は
「過去の思い出」
 
・・・なにやら意味深です。
 
こちらは萩と並んで秋の七草である「オミナエシ」という花です。
黄色い花が粟のように見えることから「粟花」とも呼ばれるそうです。
 
オミナエシの花言葉は
「約束を守る」
 
・・・はい。大事ですね、これは。
 
季節変わりゆく毛越寺で、是非秋の草花をお楽しみくださいませ。
過去の思い出に浸り、守れなかった約束はないか思い出してみますか?
 
萩まつりは9月15日から30日までです。
期間中のイベントスケジュールはこちらをご覧ください。
 
皆様のお越しをお待ちしております。

2013年8月17日土曜日

8月16日「大文字送り火」が行われました

8月16日、平泉夏の風物詩「大文字送り火」が行われました。

大文字の点火に先立ち、16時30分より中尊寺の東物見台では
東日本大震災物故者慰霊、戦没者追善、先祖精霊供養の法要が執り行われました。

その後、本堂にて「不滅の法灯」から分火した法火をリレーで束稲山まで運びます。
日が傾きかけた17時30分頃、先導の車に続いて、中尊寺から走ってきた法火リレー隊が平泉駅前へと入ってきました。
地元平泉の中学生・高校生による4人編成リレーです。
 この日の平泉は34度を超える猛暑日。
夕方になっても気温は高いまま・・・
汗びっしょりでトーチを持ち、懸命に走る姿に沿道から声援や拍手が送られていました。
薄暗くなりはじめた頃、駅前や中尊寺通りにはゆめあかりが灯りはじめました。
1つ1つ手作りでいろいろなデザインが施されています。
            
ゆらゆらと揺れる明かりが幻想的で、見慣れた風景がいつもと違うように見えます。

20時の点火を前に、「法灯会」の行われている毛越寺へ行ってみました。
山門前には平泉中学校の生徒さんがつくったゆめあかりが展示されていました。

 
毛越寺の山門をくぐってみます。中は最低限の明かりに抑えられています。
           
本堂はライトアップされ、闇に浮かびあがっているように見えます。
          
すぐ傍の大泉が池のほとりでは、法要が執り行われておりました。
           
先に点々と浮かんでいるのが灯籠です。
この灯籠は、御祈願や御供養とともに遠方の方でも毛越寺へ事前に申し込む事ができますよ。

皆さんそれぞれの想いを胸に、静かに灯籠の流れを見守っているようでした。
一緒に見とれてつい時間を忘れそうになります・・・
こちらは毛越寺近くのゆめあかりです。
こちらは「浄土のあかり」が行われています観自在王院跡です。

           
法話が行われており、皆さん静かに耳を傾けていらっしゃいました。
           
駅前に戻ってきますと中尊寺通りのゆめあかりも一層きれいに揺れていました。
          
さて、間もなく20時。
いよいよ束稲山に運ばれました法火によって、大文字に点火されます。
暗い山に1つずつ、ポツポツと火がついていきます。
すべての火床に火がつき、大の字が赤々と燃え上がります。
夏は花火大会もいいですが、灯籠やゆめあかり、大文字を見て心静かにお盆を送ってみてはいかがでしょうか。